ノーディメンション瞑想　＜60分＞　

この瞑想はグルジェフ・ムーヴメンツから生まれたもので、旋回（ワーリング）の準備となるだけではなく、センタリング（中心を定める）のためのメソッドでもあります。
3つのステージで構成されており、第1、第2ステージは目を開けたまま行ないますが、第3ステージでは閉じるようにします。

次の6種類の動作を30分間繰り返します。まず初めに、立ち上がって、左手をハートに、右手をお腹に当てて、耳を澄まし、音楽が呼吸のリズムとなるのを感じます。そして、手と足を身体の前に出す一連の動作を、前後左右の方向に向かって、以下のように行ないます。

■第１ステージ（30分間）
・両手をお腹の上で重ね合わせ、鼻で息を吸いながら、両手をハートまで上げ、口で息を吐きながら、右腕と右足を前に出し、左手はお腹の上に戻します。それから再び最初の姿勢に戻ります。
・次に、同じように両手をお腹の上で重ね合わせ、鼻で息を吸いながら、両手をハートまで上げ、口で息を吐きながら左腕と、左足を前に出します。同時に右手はお腹に戻し、再び最初の姿勢に戻ります。
・次に初めの動作と呼吸は同じ要領で、今度は身体を90度ひねりながら、右手と右足を右横に差し出します。
・次に同じような要領で、今度は身体を90度ひねりながら、左手と左足を左横に差し出します。
・次に同じような要領で、今度は身体を180度ひねりながら、右手と右足を真後ろに差し出します。
・次に同じような要領で、今度は身体を180度ひねりながら、左手と左足を真後ろに差し出します。
以上の動作を順番に繰り返していきます。

　　■常にハラのセンターから動き、音楽を利用して正確なリズムを保つようにして下さい。
　　なだらかに流れるような動きをしなくてはなりません。機械的に行なってはいけません。

■第2ステージ（15分間）
15分間旋回し続けます。目は少し開け、両腕は伸ばしますが、右の手の平は上に向け、左の手の平は下に向けます。この姿勢を保ちながら、時計と反対回りに旋回します。時計と反対回りが合わなければ、両手の位置を逆にして、時計回りにしてもかまいません。旋回を終えるときは、スピードを落として、両腕を抱き抱えるようにして、胸とハートに当てます。

■第3ステージ（15分間）
目を閉じ、沈黙して横たわります。お腹を地面につけてうつぶせになるといいでしょう。内側へ入り、起こることを“目撃”しています。